おれは財産をつくりたいと思っているけれども、日々忙殺されてそれを忘れがちだ。何が何でも財産をつくらなくてはいけない、というわけではない、というのが本当のところだろう。財産ができて安楽な(おれの思う安楽な)暮らしをして、という状態を労働をしながら実現(錯覚)できたらそれはそれでおれはよいと思っている。どちらも同じことだ。生きているのも死んでいるのも同じ事だ。カフェインで得た快楽も運動で得た快楽も同じことだ。錯覚も実在も同じ事だ。まあ、精神の安寧を保ちながらぼちぼちやっていくのが一番いいと思うし、それが英雄のやり口だと思う。この時代にナポレオンは生まれない。生まれたとしたらそれはこういうやり口の達人なのだと思う。時代によって英雄のかたちは変わってきた。いまやアキレウスは蛮人にすぎぬ。ナポレオンは簒奪者にすぎぬ。オデュッセウスもマシンガンの前には無力だ。プラトンもサラリーマンに仕立て上げられたら無惨なものだ。賢者たちよ、生きよ、超越せよ。システムを笑え、おまえのその頭のなかの国家のみは、自由の君主国であれ。
幸福を生産することだ。積極的に幸福を生産することだ。永続を望むのは神々の領域を侵犯することだ。刹那を生きろ。刹那の幸福を知れ。
【過去日記】財産について
